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先日、元吉ひろみ先生のセミナーへ行ってみました。

シニア世代(60歳以上)の初心者の方に限定する、という
思いきって年齢層を絞るというピアノ教室をつくられて主催なさったり
講演会をなさっています。
ヤマハのシステム講師を経て、自宅で先生をなさっていて
その後、ペースメソッドをニューヨークへ渡りロバートペース博士から
学ばれ、グループピアノ指導法を学ばれて
ある事をきっかけに、60歳以上のシニア対象のグループレッスンを開始。
その研究(音楽教育学、生涯学習論、健康科学等の)を深めるために
再度、お茶の水女大学院、聖徳大学大学院に入学して、修士
筑波大学大学院へ入学し、博士を得たそうです。

ご自身で手探りの中教材やレッスンを考えてやってられましたが
それを元に、テキストを完成されて、出版されています。

元吉先生の本

じつは、前にふらっと楽譜売り場でこの本を立ち読みしてました。
高齢者の方へのピアノレッスンは、どのように運べばより良いのか、、と
考えて、色々な本を見ていたのです。
で、見てみると、これは使いやすそう!!と思いました。
文字の大きさも大きいし、その時に必要な部分がクローズアップされていてるので
ストレスがなさそうに感じたのです。併用のワークも、レッスンでやっている部分と
同じ所を書いて覚える、、とかペースメソッドのよう。。
それもそのはず、元吉先生はペースメソッドが元にある方だったからなのですね。(その時は知りませんでした)

そして、横にセミナーが行われるというチラシが置いてあったので
丁度行ける日だ〜!と思って、即申し込みしました。

セミナーでは、なぜ高齢者の方に特化した教室をつくったのか、それがどんなに
良いことなのか、等
表などでも説明してくださり、よくわかりました。

何歳頃から、人はどんな状態になるのか。
お子さんとは違う心の動きがあったり、ちがう成長がある事。
ピアノを弾くという事へ対する、お子様達との気持ちの違い。

一番感銘を受けたのは、人生の終わりに差し掛かっていくけれども
その最後まで、ハッピーな気持ちで質の良い人生をおくれるように
そんな方を増やすために出来る事の一つとして
ピアノのレッスンを提供する、という考えです。
生き甲斐提供、という事でもあります。

ただ、そうやって楽しむためには、健康状態を保つ必要があります。
認知症のように脳の機能低下によって、人生の質を落としてしまう事が
割合的にも多いそうです。
それを防ぐためには、脳を常にアクティブに使う事が大事です。

指を動かす、さらには左右違う指を動かす、という事だけでも
脳の血流がアップして活性化に繋がるそうですし
目でみて頭で考えて心と耳で感じて指を動かして、さらには
先の事を考えて、、、と、こういう一連の動作は
当然ながら脳トレーニングに他ありません。
これは、お子様に関しても同じで、昨今よくテレビや雑誌でも取り上げられますが
お子様に習い事をさせるなら、ピアノを習わせると良い、というのも
この脳を多面的に同時に使いわける動作があるからですから。。

脳トレーニングとして、計算や漢字を書いたり、、、だけするよりは
ピアノを弾いたり、音符の計算をワークでしたり
するほうが、ずっと楽しく、刺激もあります。
そして、さらに、グループレッスンによって、交流を楽しめ
お互いに励まし合ったり、笑い合ったりしながら
音楽を奏でて。。。の方が良いですもんね!ほんとその通りです!!

セミナー終わったら、ふと声をかけてくださる方がいて
見てみると、なんとペースメソッド京都研究会の西村先生が!!
しかも、元吉先生とは、お友達だそう。西村先生はニューヨークのコロンビア大学での
ペース先生の講習に参加されていたのは知っていましたが
なんと、その時に一緒に勉強なさったお仲間だったそうです。びっくり!!

終わってから、ランチを食べに私も連れていっていただき
元吉先生とお話させていただけて、楽しかったです。とても、ほんわかした素敵な先生でした。


あと、このテキストの素敵な所は、この派手な帯(脳も活性化!と書いてある)
は、はずすと、中がシックな装丁になっていて、大人のテキスト、という雰囲気になるんです。
なので、自分のテキスト、、と思って持つのも嬉しくなるそうです。

近いうちに、私もシニアの方のみのグループレッスン(3ヶ月一区切り)
のコースを作って募集して、開いてみようと思います。



2016.01.15 Fri l 研究会、セミナー l top