某関西最大級ピアノサークルの主催の方からお話があり、私の習っている松田紗依先生に、そのサークルのレクチャー企画(年に数回?ピアノを弾くだけでなく、先生をお呼びしてこのような企画をされているのです)へ来ていただきないか聞いてもらえないか?と数ヶ月前に打診されて、先生へお話をしてみましたら、快く引き受けてくださり、昨日そのセミナーが行われました。私もお付きの者としてついて行きました!
今日は、そのレポートをFBにかいたのですけど、こちらのブログにも転載しておきます。

先生は、イギリス王立音楽院にてスラミィタ・アロノフスキー教授から学ばれ、1音を弾くところから奏法を全て見直して習得され、それをご自分が(日本の)小さいピアノを始める生徒に伝えるために、どのような方法で教えるのがわかりやすいかを研究し(というのも、ロシアの子供用の楽譜というのがあるのですが、ロシアではそもそもピアノができるようになるであろう素質がある子がピアノをするので、日本のように誰でもかれでも、、という国ではなく、難なくできてしまったり、レッスン自体も日本のように週に1回ではなく少なくとも3回、毎日の場合もあるくらいなので、同じ教材を使って同じようにすすめるには無理があると思われたからです)そして、作曲してはスラミィタ・アロノフスキー教授に見せにイギリスへ行く、、というのを繰り返してご自身の教材を作られました。約30年かけて改良に改良を重ねて作られたその教材が、去年カワイ出版から発売されています。
スラミィタ・アロノフスキー教授は、ロシアのモスクワ音楽院の方でしたが、当時イギリスへ亡命されていました。その直接の御師匠はギンズブルグさんだったそうです。

私は先生について、7年くらいになります。(年月の流れの速さが恐ろしい!(笑))本当に、先生に出会えたことがピアノ人生の中で重要なこと、ラッキーだったことだと思います。
教えるというのも、先生のこの奏法を教えるのでなければ私が教える必要などないと思っています。
学び始める最初から、楽に美しい音を出せるような弾き方でピアノを弾くということを学べる子を増やすべく、そのホンの何億分の1でも、その出会いの橋掛かりにでもなれたらと思うのです。
いろんな人に言ってますけど、、、
ピアノを弾くということ、美しい音を出すということ、それを楽しむということ、、美しいものは美しいし、美しい音は美しい、その事実があるだけで、それを求めるのに、プロもアマチュアも大人も子供もないと思うんです。最初から、どんな人でも、それを知る権利がある!と思うわけです。それを、少しでも広めたいと思ってます。
先生の人柄や教え方、エネルギッシュに伝えてくださる音楽の大切な部分のこと。それらももちろん素晴らしいのですが、やはり奏法を具体的に、、こういった音を出すときにはどこの筋(スジ)を考えて、、とかこの指をこうしたい時は、2の指の裏を考える、とか。なぜなら。。という話をしてくださり、それに加えて様々な擬音やイメージを使って面白くおかしく教えてくださいます。
皆様も、ウンウンと相槌を打って立ち上がって見て聞いて、感心してられました。
生徒役として、5名の方が、ご自身のやってられる曲を持ってこられて弾きにくい場所のアドバイスをもらってられました。
聴いている方も、レッスンを受けてる方も、それぞれに悩みや思うところがおありだったと思いますが、それぞれに納得されたり、この先こうやってみよう!とか、なるほど!と思われたようでした。

先生は、呼ばれてされるいつものセミナーはピアノ講師向けのセミナーがほとんどです。
先生の教材のどの部分が、どういう曲のどのパッセージを弾きやすく、また音楽的に弾けるようにするために使える部分なのか、、などを教えてられます。(研究会では、それをさらに進めて、他の曲を何曲も実際にやりつつ、先生方の奏法自体を磨きなおししているように思います。)
今回は、アマチュア(と言っても、難しい曲を弾く、よく弾ける人たちですが)の人向けのレクチャー。。あまりないパターンだったので、先生もどうやって進めようかしら〜?!と色々と考えてくださっていたようです。結果的には、本当に純粋に音楽、ピアノを弾くこと、を好きでやってられる大人のアマチュアピアノ弾きの方々は、即自分の演奏へ生かしたいのでその一生懸命さ(聴衆も含め)の発するオーラはやっぱり素敵で、清々しいものでした!!大成功だったように思います。
私は、講師の方々むけのセミナーも見てますし、それはそれで勉強熱心な先生方が集まるので熱いものがあって、中には求めてたのはこれだ!という出会いをなさる先生もいます!!
でもいろんな先生がいますし、どこか、、、ご自身の演奏に生かしたいというよりは、教えることありきな印象を受けるので(そのために来られてるので当然ですが)。ただ、そこの差って、うまく言えないのですけど音楽的な部分で、空気感の差があるなと思いました。良い悪いではなくですが!
ご一緒させていただいて、本当に嬉しい1日でした。