先日宣伝させていただいていた、ググニンさんのコンサートへ昨日行ってまいりました。

アトリエ松田にて。
スタインウェイがとてもよく調整されていて、天井の高いサロンに素敵に響きます。
ググニンさんの演奏、本当に素晴らしかったです。
ロシアンな弾き方で、全く無駄がない指運びで
ピアニッシモにしても、超フォルテシモにしても、様々な距離感や
質感を感じる音を出されて
音から情景をイメージできる、そのような音と音楽性の演奏だったと思います。
演奏からは、音楽や作曲家への謙虚な誠実さ、、のような姿勢を感じました。
温かみをとても感じます。
かつ、ものすごく感情も込められていて、誠心誠意弾いてられる感じです。
テクニックは、もう目をみはるような凄さでした。。
本編は、メトネル:ソナタロマンティカ op.35-1
シベリウス:6つの即興曲 op.5-5
ショパン: エチュード op.25 全曲
でした。
アンコールは、4曲も弾いてくださいました!
CDにも入れられいるイベール(Jacques Ibert)の小組曲
から2曲(とても美しい曲でした)
と、なんとプロコフィエフのソナタ7番の3楽章と
バラキレフのイスラメイを。
どちらも、すごくテクニックが必要なヘビーな曲なのですが
とても楽しそうに、全く難しくない様子で弾かれました。
アンコールの様子はおちゃめな感じで、会場の女性は皆さん
心を掴まれているようでした(^^)
29歳になられるようですが、18歳に見えると口々に言われてましたよ。
ふんわりした笑顔で対応なさる、人間性も良い方でした。
コンサート後は懇親会も催されました。

ググニンさんも出てきてくださり、歓談いたしました。
主催のMSC(Young Artist Foundation)は、どういう団体かというと
イギリスに本拠地を置いてられるのですが
世界のピアニストとして実力のある人をオーディションで見つけて
支援をする、ということをなさってます。
26歳〜32歳の、国際的なレベルのコンクールで入賞などしてる人の中から(それでも200人以上いるみたいです)選ばれた1人に、日本や様々な国でのコンサートを開催してあげたり、活躍の場を提供する、ということをしてるそう。
なぜ26歳以上か、というと。大学院などから卒業して、いろいろなチャンスや支援がぐっとなくなるタイミングであるということと、昨今のコンクールは、ものすごく若年のうちにコンクールで勝つことが成功につながりやすく。。
そして、コンクールと言うのはその時一瞬の時期での判断であって
その時は確かによくてもその後どうなっていくかはわからないもの。
芸術を深めていくには、ある程度の年数も必要であるし、ちょうどいい具合に成熟してきたのにその頃には世にでる機会が減ってしまう、、そうなると、せっかくの才能が埋もれてしまうことになるんですね。
なので、その年齢の(しかも、才能のある人をという事ですが)ピアニストが世にでるために力を貸そうというコンセプトなんだそうです。素晴らしいですよね〜。
オーディションは、3人の著名なピアニストが審査するそうなのですが、そのお一人はアファナシエフだそうです。(残り2人は失念しました、すみません〜)
今期は、1人のピアニストに絞れず、同格だという事で
このアンドレイググニンさんと、フィリップコパチェフスキーさんと、後もう一人(失念wすみません!)
お二人とも、私もコンクールの配信で見て、その時には応援していたので良かったなぁと思います。
そして、ヨーロッパではすごい巨匠であってもサロンコンサートもするし、コンサートの後にお客さんたちと歓談したりして過ごすのがよくある事なんだとかで。そういった雰囲気を日本でも、、と、このようなコンサートを日本でも数回行ってるそうです。
今回ググニンさん、CDも今回4枚だけ持ってこられていたのですが、買いました。

サインもしてもらいました。
今聴きながら書いています(^^)
いいですよ〜!と言っても、日本では市販されていないかも。。
中身は
ジャックイベールの Petite suite en 15 images
ムソルグスキーの 展覧会の絵
アルノババジャニアン Six Pictures
アルバムの名前はPictures
まさに、どの曲もそういった絵や写真や風景からインスピレーションを得て造られた楽曲で、それをまたピアノで再現して聴かせてくれている、というもの。
コンセプトも素晴らしく、センス良いなと思います。
最後に

今回のコンサートには娘も連れて行きました(^^)
3ショットを撮っていただきました。
優しい方でした〜。